公開日:2023/3/8(水)
Microsoft Vivaではインサイトやエンゲージ(Yammer)など、従業員の繋がりや成長をサポートするさまざまな機能が提供されており、Microsoft Teams内の従業員エクスペリエンスプラットフォーム(Employee Experience Platform)として位置づけられています。
そのVivaの機能の中でも現在注目を集め始めているのがMicrosoft Vivaラーニングです。
VivaラーニングはMicrosoft Teams内に統合できる学びのハブです。
会社と研修コンテンツ提携ベンダーの両方から提供される学習コンテンツを利用することができ、社内で共有したり、学習コンテンツを他の社員に推奨したりすることが可能です。
Microsoft Teamsを離れることなく、作業中に学習できるのが強みです。
使い方は簡単でTeamsアプリのメニューで「Viva ラーニング」を検索し、ナビゲーションレールにピン留めするだけで、すぐに使い始めることが可能です。
画像は当社のTeams内で利用しているVivaラーニングの例
デジタルテクノロジーの進化により学び方が多様化しました。
学習の中心は物理的な教室からの束縛を離れ、学習者が希望する時間、場所で学ぶことが可能になりました。
現代では学びの提供方法がこれまでの分厚い一冊の教科書だけでなく、学習コンテンツはより細分化され、学習シーンやステージに合わせてYouTubeなどの動画やマイクロラーニング、スマートフォンのアプリ、SNSなどさまざまな効果的な方法を選択し、学びます。
またかつては、教育コンテンツの作成や提供には高いハードルがありましたが、専門家でなくてもスマートフォンを使って動画を撮影し、コンテンツを作成し共有することなどが可能になりました。
またオンラインでの学習コンテンツの増加により、学習者は自分に必要な学習コンテンツをより検索しやすい環境も与えられています。
特に学びのプラットフォーム(LXP: Learning Experience Platform)においてはダッシュボードなどのパーソナライズされたポータルが用意され、自分に必要なスキルのカテゴリーを選択するだけで、多くのコンテンツの中から自分に必要な学習コンテンツを容易に見つけることができるようになりました。
こうしたデジタルテクノロジーを活用した学習環境が成熟したことにより、従来の研修のように1回で終わる講義ではなく、学習者が学びを必要としたその瞬間に学習コンテンツを簡単にみつけてアクセスする新しい学習設計が可能となりました。
事実、従業員の56%は必要に応じてその都度学んでいるようです。
チームメンバーがあらかじめ、従業員が働く環境にさまざまな学習コンテンツを用意し、学びが必要となったら、それを仕事をする流れの中で学ぶという新しいラーニングデザインが求められています。
このような学習設計に主眼を置いたラーニングクラスターという概念がATDで紹介されました。
ラーニングクラスターは研修や講座、SNSなどの協同学習、学習者の学習タッチポイントを含んだ、戦略的に選択された学習資源セットです。
ラーニングクラスターは、複数の学習資源アセットを研修の前後の学習設計に組み込みオンラインで提供します。
インストラクショナルデザインは始まりと終わりがある学習設計ですが、ラーニングクラスターは日々の継続学習に適合した設計で終わりはなく、計画されていない突発的な学習も含めることが可能です。
https://www.td.org/insights/a-new-world-of-learning-clusters-for-l-d
Vivaラーニングは研修の場だけでなく職場、そして所属するチームを学ぶ環境に変えることができ、またラーニングクタスターのような学習設計を容易に実現することができるラーニングテクノロジーであり学びのハブです。
従業員はVivaラーニングでお互いに研修コンテンツを作り、作られた研修コンテンツをレーティングし、またコメントを残し、同僚にチャットでリンクを送り推奨したり、Teams内で共有したりと学びをあらゆる場面で広げることが可能となります。
このような継続学習に適した学習設計はさらに今後広がりを見せていくことでしょう。
ネットラーニングではこのような新しいさまざまな学習設計を実現するサポートをしています。ご興味がある方はぜひお問い合わせください。