NTTデータ経営研究所（東京・渋谷）はこのほど環境や人権など企業の社会的責任（CSR）に関するインターネットを使った遠隔教育（eラーニング）教材を発売した。CSRの取り組みによる企業の格付けや報告書の内容の基準作成など最新の動きを盛り込んだ。標準価格は受講者一人につき四千七百二十五円で、年間二千万円の売り上げを目指す。

「CSRの基礎知識」の名称で、ネットラーニング（東京・新宿）とサービスを提供する。NTTデータ経営研究所は昨年夏に損害保険ジャパンにCSRのeラーニング教材を納入しているが、危機管理としてのCSRについての説明や、企業と様々な利害関係者のかかわりに関する具体例などを充実させた。

項目ごとに確認テストをつけて理解を深められるようにした。テストの結果による効果の測定や研修履歴の管理が簡単にできる。効率よく基礎知識を浸透させたい企業に売り込む。標準学習時間は約二時間−二時間半。受講価格は百人以上で三十％、千人以上で四十％割り引く。業種や取り組みに合わせてコンテンツ（情報の内容）の追加も別途料金で請け負う。