NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞  2004年(平成16年)11月4日
受講者、資料の検索無料 事典や映像収録サイト 小学館系と組む(19面)

インターネットを使った研修事業を手掛けるネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)は小学館グループの検索サイト運営会社、ネットアドバンス(東京・千代田、相賀昌宏社長)と提携、研修受講者が無料で同社が運営する検索サイトを利用できるサービスを始めた。サイトには辞書や記録など幅広いデータベースが収録されており、企業での資料づくりや個人向けの調査需要を見込む。

受講期間中は検索サイト「ジャパンナレッジ」を無料で利用できるほか、受講後も割引料金での利用が可能となる。ジャパンナレッジは小学館や講談社などの百科事典や人名辞典、書誌のデータベース、経済誌記事や古典、映像記録などを集めており、検索に応じて情報を引き出せる。

ネットラーニングは企業が社員向けに行うパソコンや語学の講習や幹部研修などをインターネットを通じて提供している。キヤノンやNTTラーニングシステムズなどを株主としており、大手企業にも顧客を持つ。

付加価値がついたサービスで企業の市場を開拓する。また、大学や個人の需要開拓にもつながるとみており、個人向け学習サービスの拡大の呼び水にしたい考え。新サービスで二〇〇五年前半には現在約六十万人の会員を百万人までに引き上げる。ネットアドバンス側はネットラーニングの会員の利用で同サイトの知名度を高める。

ネットラーニングは今年六月に小学館を引受先にする約一億円の第三者割当増資を実施した。ネットアドバンスとの提携は小学館グループとの関係強化の一環で、今後eラーニング(インターネットを使った遠隔教育)の講座内容の開発などの面でも連携を深めていく。