NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日本経済新聞  2006年(平成18年)11月2日 12面

育休社員の復帰手助け
ネットラーニング・資生堂
資格教育やコンサル展開

 インターネット教育大手のネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)は育児休業期間中の社員の円滑な職場復帰を支援する事業に本格参入する。資生堂と共同出資で新会社を設立。資格取得などのeラーニング(遠隔教育)プログラムのほか、円滑な復帰に向けた情報提供やコンサルティングなどのサービスを提供する。子育て支援の拡充に動く企業の需要を取り込み、新たな収益の柱に育てる。
 1日付で新会社「wiwiw(ウィウィ)」を設立した。資本金は1,000万円。出資比率はネットラーニング86%、資生堂14%。社長はネットラーニングの岸田社長が兼任する。従業員は当初4人でスタートするが、資生堂は人を派遣しない。
 新会社は資生堂が手がけている職場復帰支援事業「wiwiw」の営業権を来年1月1日付で取得する。取得金額は明らかにしていない。同事業は2001年に資生堂がまず自社内に導入。02年からは外販も始め、現在は大企業を中心に約120社・団体が利用している。
 ネットラーニングは02年10月に資生堂と提携し、wiwiwの受講者向けに語学や資格取得などの講座を提供しているほか、システム開発やサポートを担当してきた。政府の少子化対策を受けて、子育て支援策拡充に熱心な企業が増えていることから、事業拡大の余地が大きいと判断した。