NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2006年(平成18年)12月20日 21面

書店・化粧品・・・業種ごとに研修
ネットラーニング、来月から

 インターネットを使って学習するeラーニングの大手、ネットラーニング(東京・新宿)は企業の日常業務に必要な知識を身につける業種別の研修講座を始める。まず書店の基本業務のコースを来年1月に開講。金融など他の業種も追加していく。企業の社員教育でeラーニングの活用が広がり、業種別の実務教育のニーズも高まり始めたことに対応する。

ネット通じ講座 採用内定者や新人教育向け

新コース「書店の基本業務」は書籍の注文や売り場の管理、顧客への対応などの知識を2時間程度で学ぶ。初めて書店に勤務する新入社員とアルバイト向け。受講料は7,800円で来年に3,000人程度の受講を見込む。
全10章の章ごとに確認テストを設け、間違った問題ではアドバイスをするなどして知識の定着をめざす。今年10月から日本書店商業組合連合会の加盟店限定で提供したところ、好評だったため他の書店向けにも提供することにした。
ネットラーニングは企業の社員教育用に法令や情報技術(IT)など各業種にまたがる講座を提供してきたが、特定業種に絞った講座は初めてとなる。書店に続き金融、ヘルスケア、化粧品などの追加を検討。採用内定者の入社前教育や入社後の新人教育での利用を見込んでいる。
同社はITや語学、ビジネスマナーなどの幅広いeラーニングの講座を開設し、1998年の設立以来の受講者は述べ約140万人。今後は販売ノウハウや生産技術など実務教育のニーズが拡大するとみており、各業種の実情に合った講座を設けることにした。
矢野経済研究所によると、eラーニングの国内市場規模は今年度660億円となり、2001年度の2.5倍に達する見込み。空き時間を使って自由に学べる点が好評なほか、企業の業績回復で社員教育に資金を振り向けるゆとりが生まれたことも追い風になっている。

(~イラストで分かりやすく解説した書店の基本業務のコース~ 図省略)