NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2008年(平成20年)6月4日 17面

育休社員の復職支援サービス
ネットと社内講演で

 eラーニング最大手のネットラーニング(東京・新宿)は、育児休業中の社員の復職支援に向けインターネットと本社での座学を組み合わせた新サービスを始めた。普段は自宅などでネットを通じ語学などを学び、一定の頻度で本社に行き人事担当者らを交えた講演会などに参加する仕組み。復職を不安に思う社員と育休中の離職を懸念する会社側をつなぎ、2009年3月期に30社への導入を目指す。
 新サービス「wiwiw(ウィウィ)カフェ」はネットラーニングが子会社のウィウィ(東京・新宿)を通じ提供する。一回当たり約20万円の費用で半年か一年に一回、本社での職場復帰に向けた専門家による講演や、先輩社員も交えたグループ討論会などを開く。
 月1万5百-10万5千円の運営費と社員一人当たり6千3百円を支払うウィウィのeラーニングとのセット利用を基本とする。導入企業で育休中の社員はネットにより自宅などでIT関連など約120種類の講座を受講できる。
 企業は育休中の社員に対し様々な復職支援策を導入・実施しているが、育休中の離職を懸念する声もある。新サービスでは育休中の社員に対し定期的に出社の機会をつくることによる離職防止効果が期待できるとする。
 ウィウィは育休中の社員向けのeラーニング講座を約300社に提供しており、その中には掲示板などで育休中の社員と上司や同僚らが意見交換できる機能もある。ただ「実際に顔を合わせてのコミュニケーションの必要性も感じている」(ウィウィの池田香織専務執行役員)としており、ネットと本社での対面サービスを売り物に、首都圏主体の顧客企業を全国に広げていきたい考えだ。

(~育児休業中の従業員に対する復職支援策の実施状況~ 図省略)

【訂正】
 ・wiwiwカフェの一回当たりの費用は20万円からとなります。
 ・現在wiwiwでご提供しておりますeラーニング講座は61種類です。