日経産業新聞　2009年（平成21年）5月14日

新型インフルエンザ
ネットで対策指導
ネットラーニング　感染予防など

　eラーニング大手のネットラーニング（東京・新宿、岸田徹社長）は契約企業の社員が新型インフルエンザ対策の基礎知識を学べるeラーニングを20日に始める。新型インフルエンザの症状や感染経路、感染を予防する方法などを教える。顧客企業の要請に応じて内容を変えることもできる。緊急時も事業の継続を求められるインフラ関連企業などに売り込む。
　契約企業の社員は専用サイトでIDとパスワードを入力。個人向けページで学習したり、学習状況を確認するためのテストを受けたりできる。学習内容は世界保健機関（WHO）や厚生労働省による公式発表資料を参考にまとめた。
　企業の管理部門は社員の学習状況を一覧できる。緊急時の出勤者と自宅待機者の振り分けなど、各企業が策定したマニュアルを盛り込むことも可能。料金は社員一人当たり1,050円で、閲覧できる期間は１年。オプションで社員の家族も利用できるようにするほか、新型インフルエンザに関する最新のニュースも配信する方針だ。