NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞  2002年(平成14年)9月13日 15面

内定者補習 相次ぎ登場
ネットで英語・マナー / 企業・大学、即戦力に / 1人1講座4000-6000円

企業採用や大学入学の内定者を対象とした「補習」教育サービスが相次ぎ登場している。内定者に対し入社・入学前に学力や文書作成など技術の補強を求める企業や大学の増加が背景。学習塾や研修会社がインターネットで提供する例が多く、一人当たり受講料は1講座4000-6000円が中心。企業、大学側が受講者管理をしやすいこともあり、需要が増えている。

ネットを使った遠隔教育(eラーニング)ソフト開発のネットラーニング(東京・新宿)は9月から、就職が内定した学生向けの教育プログラム「内定者パック」を売り出した。
入社前に身につけておくべき基礎的な知識を、自宅や学校のパソコンを使いインターネット経由で学ぶ仕組み。

内容は、英語学習やビジネスソフトの使い方、文書作成やビジネスマナーの知識などで、基礎講座は学習時間3時間程度が中心。1人当たり受講料は1講座4500円中心で、複数講座を申し込めば受講料を割り引く。ASP(ソフトの期間貸し)方式で1年間利用することが可能。

-- 中略 --

いずれのサービスも、受注先は学生ではなく、企業や大学。企業の採用内定時期は早期化しており、入社までの間に、内定者の学力底上げを求める企業が増えている。大学側も、学生の学力低下を問題視。最近は在学生の学力水準低下から入学希望者が定員割れする大学も出ているほどだ。

学校の授業はゆとり教育の名の下で学習量が減る傾向にあり、「補習教育需要は今度も増大する」(日本エデュネット)見込み。eラーニング形式の補習サービスは導入コストが比較的割安なこともあり、採用する企業や大学は今後、急速に広がる可能性が高い。