NetLearning in News ~掲載記事一覧~

フジサンケイ ビジネスアイ  2013年(平成25年)4月25日
産経新聞  2013年(平成25年)4月29日

ネットラーニング 外国人向けビジネス日本語提供、ライブ学習で実践的交渉力習得

 パソコンで講義のライブ映像を見ながらビジネス日本語会話を学ぶ―。そんな学習サービスの提供を外国人向けに始めたのが、eラーニング(インターネット学習)事業大手のネットラーニング(東京都新宿区)。留学生などの外国人を採用し戦力化したい日本企業のニーズに応えたい考えだ。
 同社はeラーニング向け教材「日本語ビジネス会話 上級講座 ~アポイントメント・面会して交渉する」を開発し、今月に商品化した。導入企業はネット経由で講座を購入し、従業員研修に生かす。価格は、受講者1人当たり6万9900円。
 日本語講座のメニューを順次拡充し、今後3年で1500人の受講者を獲得し、同講座全体の売上高1億円をめざす。受講対象者は、主に日本に在住する外国人従業員。ネットに接続できる環境を整え、ウェブカメラとマイクを用意すれば手軽に学習を始められる。受講生は1週間に1回の頻度で、2時間の学習に計10回取り組み、4カ月で修了する。
 重視しているのが、円滑な日本語会話によってビジネス交渉力を身につけることだ。講座の前半は電話で取引先にアポイントメント(面会予約)を取るための表現方法を重点的に学び、後半は「面会して交渉する方法」を習得する。
 同社は「そうですか」と「そうですね」の使い分け方など、日本独特の言い回しを効果的に伝授するため、実践的な日本語研修などで実績を積む国際教育振興会と講座を共同開発した。
 受講時には、ネットラーニングから送付されたIDとパスワードで講座にアクセスし、最初に動画と音声を組み合わせた教材を視聴し予習する。次に所定の時間にパソコンの前に座り、ライブレッスンを受講する。
 ライブの売りは、教室で学ぶような一体感が得られる点だ。リアルタイムで配信される講師と受講者たちの顔と声を視聴しながら会話方法を学ぶ。これにより、孤独感による学習意欲の低下を阻止する。さらに、同社や研修管理者が受講者の学習履歴を共有して学習が進まない人をサポートする。
 世界各地で事業を展開する日系企業は、世界に散らばる多国籍人材を効果的に研修したいという思いを強めている。
 これを踏まえ岸田徹代表取締役は「eラーニングは地理的な制約に左右されず、通学型学習とは異なる革新性を秘める」と強調。その上で「将来的には、ビジネスに直結する日本語を世界のどこでも学習できるサービスに発展させたい」との目標を掲げる。