NetLearning Press Room~過去の新着情報~

日経産業新聞 2010年(平成22年)6月18日 6面

携帯電話でも受講OK
ネット講座向け新システム PC画面表示と自動で切り替え

 eラーニング大手のネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)は、企業の研修などで実施するネット講座について、携帯電話からも受講できるシステムを開発した。単一のシステムでパソコン用画面と携帯電話用の画面の表示方式を自動的に変換する。
パソコンと携帯のどちらからでも自由に受講できる点を訴求し、初年度は300社の導入を目指す。
 新しいシステムを活用し、このほど「個人情報保護の継続学習」「情報セキュリティーの継続学習」の2講座を開設する。
両講座はネットワーク経由で必要なソフト・機能を提供する「SaaS(サース)型」で提供。利用者はネット経由でアクセスし学習する。
 ひとつのシステムでありながら、パソコン向けは複数の問題を同画面に表示する一方で、携帯電話では問題ごとにページを進める形で表示。携帯電話からでも利用できる特徴から、例えば工場の現場社員や営業員が多い企業向けに需要があるとみている。
 また、受講者がそれぞれ受講前に簡単なテストを受け、テストでの正答率が高く受講の必要ない目次を自動的に削除する機能も追加する。個人の習得度に見合った研修が可能になり、受講時間のムダが削減できる。試験的に導入した企業の例では、受講にかかる時間を従来の半分以下に削減できたという。
 学習内容のカスタマイズにも対応する。企業や業界に合った問題を追加したり、重点を置きたいテーマの学習内容を手厚くするなど、きめ細かい研修が可能になるという。
 ネットラーニングは現在年間300以上のネット講座を提供しているが、今後は順次新しいシステムへの移行を進める。携帯電話での受講や習熟度に見合った受講など、受講スタイルの自由度を高める考えだ。