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企業と人材 2001年2月20日発行
「人材開発情報 Watching」で当社紹介

e-ラーニングによる戦略的企業研修

 今米国では、インターネットを使った企業研修・e-ラーニングが、爆発的に普及している。情報系企業を中心に、99年春ごろから導入する企業がいっきに広がってきた。昨年には、銀行や証券会社などの金融業界から、業種を超えて広く中堅企業にまで普及し、半分以上の企業が何らかのかたちで導入したと言われる。
 e-ラーニングで教育を受けた知識労働者の存在が、米国の競争力の基盤だと言われるほどで、企業向けにe-ラーニングを提供する企業も、今や数千社にもなるという。
 その背景には、e-ラーニングであれば、集合研修に比べ半分くらいのコストですむことや、また、変化の激しさに対応する機動力のある研修が可能なこと、これまで以上に効果的な研修が求められていることなどが挙げられる。
 最近の米国の状況では、とくに、全社規模でのe-ラーニングの導入の進展が注目されるが、これは企業研修が戦略的に重視され、全社的な見直しが進められているからだ。日本でも最近、e-ラーニングへの関心が急速に高まり、いくつかのベンチャー企業がサービス提供を始めた。

 そうした企業の一つである、(株)ネットラーニング(本社:東京都新宿区、岸田徹社長 TEL03-5338-7411)は、イントラネット型ではなく、いち早くインターネットによるサービス提供を開始したことや、チューターという人による個人指導を組み合わせて、90%近い高い修了率を実現していることなどで、注目されている。
 同社は、インターネットを使った情報技術者向けのコースで定評があり、2001年度には、分野を拡大し、さらに200コースを開講する予定だ。
 最近は、あらゆる分野の顧客からの受注が急増しているという。大手企業の数千規模の管理者研修や、証券会社の顧客向けのクイズなどを盛り込んだ楽しい投資家教育、新商品の代理店やユーザー向け研修などだ。
 今、日本でも、米国のように、全企業規模でのe-ラーニングの導入が始まりつつある。同社では、企業がオンラインラーニングを導入するためのトータルなソリューションを提供している。導入に当たってのコンサルティングに始まり、研修計画の設計、コース設計、LMS(ラーニング・マネージメント・システム)の提供、コース制作、配信、運用に至るまで、必要なあらゆるサービスを用意している。
 ASP型(アプリケーション・サービス・プロバイダー)なので、導入企業の側でサーバーを用意するなどの必要はなく、使った分だけ使用料を支払えばよいため、小規模な導入にも適している。
 コース制作においては、XML(extensible mark-up language)をベースにした独自のツールを活用し、制作コストを大幅に下げ、開発期間の短縮にも成功している。
 e-ラーニングによって、いよいよ企業研修にもワン・トゥ・ワンが持ち込まれることになったが、これは、集合研修では実現しにくかったことである。また、大規模な研修を短期間に実施するということも、集合研修では困難であった。
 むろん、集合研修には集合研修の良さがあり、集合研修でしかできないことも多いが、これからは、e-ラーニングによる研修がふえてくるものと思われる。

企業と人材2001年2月20日発行P39より抜粋