NetLearning in News ~掲載記事一覧~

企業と人材 2002年(平成14年)11月20日発行 人材開発情報 Watching 内定者向け e-ラーニングパック -ネットラーニング (P55~56)

インターネットを利用した100%ASP(Application Servise Provider)型のe-ラーニングコースを提供するネットラーニングは、豊富なラインナップの既製コースや、個別ニーズに応えるカスタマイズコースを提供するe-ラーニング専門ベンダーである。現在の利用状況は、ユーザー企業684社、受講者数14万人、1日の学習量は6万ページにも上る。同社が今力を入れているサービスの一つが、内定者向けe-ラーニングである。昨年利用した受講者では、ほぼ100%に近い内定者が、途中で脱落せずにコースを修了している。

内定者向けe-ラーニングのニーズ


最近の傾向として、企業が新卒者の採用を決定してから入社までの内定期間が延びており、なかには半年以上に及ぶ企業もある。
そうしたなか、長い内定期間中に内定者の知識やスキルを、業務を行ううえで最低限必要なレベルにまで引き上げたり、入社までに企業の一員としての自覚を持たせ、かつコミュニケーションを円滑にするためにe-ラーニングを活用している企業が増えている。全国各地に点在する内定者に、低コストで学習機会を提供することができるというわけだ。

使われるe-ラーニングへ

e-ラーニングで最も懸念されるのが、学習者のモチベーションの維持だろう。ネットラーニングでは、受講者にメールで進捗率、現在の受講状況、受講期限などを告知して、学習の促進を図っている。遅れている受講者には、学習促進メッセージを送り、受講者が学習を怠けたり、やりっぱなしの状態になったりしないようサポートする。
また、パソコンがつながらないなどのトラブルに対する問い合わせにも対応している。

研修運営のトータルサポート

同社が提供する、内定者向けe-ラーニングの特徴の一つは、研修運営をトータルにサポートするところにある。e-ラーニングを行うには、内定者に対する受講案内、IDとパスワードの発行、学習の進捗状況の確認といったさまざまな運営事務が必要となる。同社では、これらの業務をすべて代行しており、ユーザー企業は、負担なく研修を実施することができるというわけだ。

セミカスタマイズに対応

ネットラーニングの内定者向けコースは、既製のコースだけでなくセミカスタマイズも可能である。例えば、ビジネス文書には企業ごとに使用している雛形を用いる。一般的なビジネス文書の書き方を学んでもらうより、企業が実際に使っているビジネス文書を使って学習するほうがより学習効果は高いからだ。
企業によって内定者の教育方法は異なる。企業ニーズに合わせて最適なコースにカスタマイズすることが、学習効果を高めることにつながる。

内定者パック

ネットラーニングでは、さらに内定者向けのホームページや、企業のコミュニケーションツールもパックとして提供する。内定者向けのホームページは、内定者にさまざまな情報を提供し、また、そこから学習を開始する入口ともなる。つまり、内定者にとって、定期的におとずれ、入社する企業との結びつきと深めるポータルの役割をはたす。