NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日本経済新聞  2001年(平成13年)10月29日 15面

ネット研修システム
利用料抑え貸し出し -ネットラーニング-


インターネットを使った企業研修サービス会社、ネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)は、自社開発したネット研修用の基盤システムを活用し、システムを貸し出すサービスを開始する。同社のサーバー上に置いたシステムにユーザーがネット経由で接続するアプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)方式を採用し利用料を抑える。企業や大学から個人まで幅広いネット研修運営者の利用を狙う。

同社の基盤システムは数十万人規模の受講者数への対応が可能。受講者は通常の電話回線による通信でも円滑にネット研修を受けられる。受講者や研修管理者は個別の学習履歴や進ちょく状況をリアルタイムで把握できる。本格的なネット研修用インフラをASP方式で供給するのは国内では珍しい。

年間基本料は企業など法人利用が三百万円で、個人は無料。システム上に展開する研修コースごとに三十万円の初期登録費を別途求める。運用費は受講者数と受講時間から計算し、受講者数が多いほど割引率を高くする。「システム運営費は自社導入するよりも大幅に低くなる」(岸田社長)という。

ネットラーニングは一九九八年設立のベンチャー企業だが、キヤノンや三洋電機など顧客企業は三百社を超える業界大手。