NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日本経済新聞 2001年(平成13年)1月21日

三洋電、グループ従業員の研修をネット経由で・コスト削減

 三洋電機は4月から、従業員研修の大半をインターネットを通じたプログラム「eラーニング」に切り替える。従来は1カ所に対象者を集めて研修していたが、場所や講師を確保する費用が軽減できるため、およそ4分の1のコストですむという。対象者はグループ会社を含めた全員で約3万4000人。ネット研修はコスト面だけでなく、各自のペースで進められるうえ講師と双方向でやり取りできるなどの利点があり、米国企業では主流になっている。他の企業でも同様の取り組みが広がりそうだ。

 ネットを使った教育研修会社、ネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)と提携、4月に情報技術(IT)関連の約20のコースを開設する。幅広い職種を対象にした表計算ソフト「Excel」や日本語ワープロソフト「Word」研修のほか、技術者を対象にプログラム言語を習得させる「JAVAプログラミング」「C言語プログラミング」研修などをそろえる。

 受講者はあらかじめ与えられたパスワードとIDを使って、自分のパソコンを通じていつでも研修を受けることができる。自分のペースや能力に合わせた進め方が可能になる。管理者はパソコンを通じて、複数の部下の学習進ちょく状況や理解度をリアルタイムでチェックできる。今後もネット研修のプログラムを順次増やしていく。