NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2005年5月13日

プログラマー養成 サーバーで実習訓練 ~ネットラーニング 実機使い講座~

インターネットを使った教育・研修の「eラーニング」事業を手がけるネットラーニング(東京・新宿・岸田徹社長)は今月から実習専用のサーバーを使ったプログラマー養成講座を開始した。サーバーと受講生のパソコンを接続して、作成したプログラムが正確に稼動するかどうかを確認しながら受講できるため、教育効率を高められる点を武器に売り込む。初年度千五百人の受講生獲得を目指す。

新講座「ネットラボ」は、まずUNIXサーバーを使ってUNIXの環境下で実行できるプログラミングなどの講座を提供する。対象はプログラマーなどの技術者やプロの技術者を目指す人で、まずIT(情報技術)エンジニアを抱える企業向けの受注を目指す。

受講者は自分のパソコンを使って講座を受けながら、実習サーバーに接続してプログラミングの訓練ができる。受講者側がサーバー接続のために環境を整備する必要もないという。受講期間は6ヶ月で、受講料は1講座あたり4万3千円。今後は講座を増やし、稼動実習を武器にした講座として認知度を高める。

これまで、プログラマーなどの専門職を目指す人は、ネットで配信されたテキストで学ぶ添削学習が中心。実機を作動させる学習プログラムはなかった。これまでもシミュレーターなどの環境を用意する講座はあったが、実機を提供するのは珍しいという。また、専属の学習指導員を置き、学習内容についての質問や記述式回答の添削に対応する。

同社はeラーニングの最大手で、現在約千四百社からネットを使った社員教育・研修を受託している。システム構築技術者は慢性的な不足状態にあり、顧客からの育成需要が多い。ネットラボを実機を使える学習教材として新たな事業の柱に育てたい考えだ。