NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日本経済新聞  2008年(平成20年)5月28日 夕刊 1面

国内初のネット大学院
ネットラーニングなど社会人向けに

 インターネットを使った遠隔教育(eラーニング)最大手のネットラーニング(東京・新宿)などは2010年春にも、ネット上で講義を行う大学院大学を国内で初めて開校する。社会人を主な対象としたネット大学・大学院は欧米では定着しており、大規模校は数十万人の学生を抱えている。日本でも数万人の需要があるとみられており、将来的にはアジア在住の学生も取り込んでいきたい考え。
 開校するのは「飛鳥大学院大学」(東京都立川市)。ネットラーニングなどが共同で設立したアジアネット教育研究所(東京・新宿)が経営する。理事長は早稲田大学前総長の奥島孝康氏。
 立川市は3月に国から「ネット学習事業を活用したまちづくり特区」に指定され、同校の開校が可能になった。文部科学省の審査を経て正式に開校する。
 児童英語教育を専攻する「英語教育研究科」と医療現場で求められる経営・管理能力を身につける「ヘルスケア・マネジメント研究科」を設置。それぞれ、ある程度の知識を持っている社会人向けで専門職の修士資格が得られる。一学年の定員は82人で、授業料などは今後詰める。