NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2007年(平成19年)2月23日 朝刊 33面

鳥インフルで対策講座
一般社員向け 予防策など解説
インターナショナルSOSとネットラーニング

 企業の危機管理を支援するインターナショナルSOSジャパン(東京・千代田)とeラーニング大手のネットラーニング(同・新宿)は共同で、アジアで再び広がり始めた鳥インフルエンザ対策のeラーニング講座を設ける。企業の一般社員向けに予防策などを解説。最新の研究成果をもとに情報の更新を続ける。両社は他の危機管理関連の企業向け講座でも連携を検討する。

新たに開講する「従業員向け・新型インフルエンザeラーニング講座」は、鶏などから人間に感染する鳥インフルエンザの基礎知識や予防策を1時間程度で学ぶ。受講料は1人4,400円(200人まで)。来年度に売上高3,000万円を見込む。
教材の内容を変更しやすいeラーニングの特長を生かし、世界保健機関(WHO)など国際機関の最新の研究成果をもとに内容の更新を続ける。米疾病予防管理センターといった各国の衛生当局や研究所の情報も取り入れる。
シンガポールに本社を置くインターナショナルSOSはすでに鳥インフルエンザ対策で、英語版のeラーニング教材を企業に提供。今回、日本法人のインターナショナルSOSジャパンが日本語版を作成し、日本企業への営業を始めた。教材はネットラーニングのサーバーから提供。ネットラーニングは契約企業の社員の履修管理も担う。
鳥インフルエンザは今年に入って日本を含むアジアの7ヵ国で新たに確認されるなど再び広がり始めている。日本企業は社員の感染防止などの危機管理対策づくりに乗り出しており、社員一人ひとりに知識を浸透させる教材の需要が高まっているという。
インターナショナルSOSはアジアや欧米、アフリカなど世界各地に拠点を置き、危機管理対策で約6,500社と契約。感染症やテロ、暴動に備える体制づくりについて助言し、実際に危機が発生した場合は従業員の治療や避難を支援する。
同社とネットラーニングの協力は初めて。両社は今後、他の感染症やテロ対策などのeラーニング講座でも協力を探る。

(~くしゃみのマナーなど感染防止策を詳しく解説する鳥インフルエンザの対策講座 写真省略~)