NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2007年(平成19年)11月26日 22面

育児休業者向け講座倍増、情報技術系も提供

 インターネットを使った遠隔教育を手掛けるネットラーニング(東京・新宿)は2008年1月、育児休業者向けサービスを拡充する。IT(情報技術)系や管理職向けマネジメントなどの講座を新たに設けて、講座数を現在の61から約120と倍増させる。女性管理職の増加などを受けて講座を質、量とも充実させ、サービス導入企業を07年度内に現在より100社上乗せすることを狙う。

語学・PC 上級レベル充実
 サービスは子会社のwiwiw(ウィウィ、同)を通じて提供する。プログラミングやネットワーク構築などIT系の講座を始めるほか、中国語や金融系資格試験対策などを充実させる。語学やパソコンスキルなど既存の講座でもより高度なレッスンを追加する。
 晩婚化に伴い育児休業を取る年齢が上がっているうえ、女性管理職が増えているため、マネジメントやコーチング、プレゼンテーションなど、管理職に求められる能力を休業中に磨けるような講座も充実させる。
 サービス導入企業は月1万500-10万5千円の運営費用に加えて、育児休業者1人当たり月6,300円支払うことが必要。導入企業の社員は休業中に無料でいくつでも講座を受けることができる。
 遠隔教育以外に、出産費用計算などの便利機能や、掲示板や上司とのメールなどコミュニティー機能なども使うことが可能だ。「企業は社員に求める能力を身に付けてもらうための負担を増やさずに、育児休業者への支援を手厚くできる」(岸田徹ネットラーニング社長)という。
 ネットラーニングは07年1月、資生堂からウィウィの事業を引き継いだ。当時103社だった導入企業はこれまでに270社に増えており、07年度末には370社程度にしたい考えだ。

(~「ケータイ家庭の医学」など、携帯電話向け情報提供サイトも開始した~ 図表省略)