NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2008年(平成20年)2月21日 25面

eラーニングと書籍連動
まず、英会話教材 学習効果高める

 eラーニング最大手のネットラーニング(東京・新宿)は、インターネットを使った遠隔教育と書籍とを連動させた教材開発に乗り出す。まずネットの音声番組「ポッドキャスト」やeラーニングで人気の英会話教材を書籍化する。eラーニングで使われる教材の書籍化は珍しいという。ネットに関心の低い層をeラーニングに引き込むとともに、書籍にネットでできない特長を持たせて学習効果を高めることを狙う。今後、他分野や雑誌との連動などを検討していく方針だ。
 eラーニングで使っている教材をもとに編集した「Ayaのリアルトークリスニング」を小学館が2月25日に発表する。「いくつになっても美しく」など、日常の面白い会話を採用。会話に登場する重要語や文法、コラムなどを充実させた。単語を隠して暗記力を鍛えるためのチェックシートを付けるなど、書籍の特長も生かした。
 価格は1,785円(税込み)。発行部数は公表していないが、「ポッドキャストなどの実績から、通常の英語教本より初版を増やした」(小学館)という。
 教材のもとは「English Aya Pod」名で2006年にポッドキャスト向けに無料配信を始めた番組。メールマガジンやブログ、ホームページと連動させる学習方法を確立させたうえで、同年10月に有料のeラーニングとして提供を開始。eラーニング向けは3ヵ月ごとに新シリーズを追加している。
 「無料の番組から人気が出て、有料のeラーニングも利用者が伸びるのは新しい流れ」(岸田徹社長)としており、これに書籍を加えることで、一つの教材をネットや書籍など様々な媒体で活用する可能性を探る。

(~ネットラーニングの新しい遠隔英語教育の仕組み~ 図省略)