NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2008年(平成20年)3月14日 19面

eラーニング多種多彩
「新人」や「法令順守」で沸く


 従業員に対する研修でも、外部を活用する例が増えている。矢野経済研究所によると、2007年度の企業向け研修市場の規模は06年度比4.9%増の5830億円になる見込みだ。大量採用による新人研修の需要増や、相次ぐ企業不祥事を受けたコンプライアンス(法令順守)研修需要の高まりが背景にある。なかでもインターネットを使った遠隔教育であるeラーニングは急成長している。
 最大手のネットラーニング(東京・新宿)は1,000を超える学習コースをそろえている。1998年の設立以来、延べ220万人が受講した。内容は語学や情報技術など多岐にわたるが、コンプライアンスを中心とする全社員研修の必要性が高まり、企業不祥事を防ぐための「内部統制」学習コースなどが好調という。
 女性活用にもeラーニングは効果的だ。ネットラーニングは子会社のwiwiw(ウィウィ)を通じて、育児休業者向けのサービスを拡充した。プログラミングやネットワーク構築などIT(情報技術)系の講座や中国語、金融系資格試験対策などをそろえて、女性管理職らが休業中でもスキルアップできるようにした。07年度初めに103社だった導入企業は、昨年11月時点で270社に増えた。晩婚化に伴い育児休業を取る年齢が上がっていることもあり、育児中の女性管理職に対する研修需要はさらに増える見通しだ。

~ 中略 ~

 管理職に必要とされるスキルも年々増える傾向にあり、今後も様々な企業向け研修サービスがうまれるとみられる。

(~企業向け研修サービス市場~ 図省略)