NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2008年(平成20年)9月9日 22面

eラーニング用教材、社内資料から簡単作製
エクセルなどそのまま変換

 インターネットを使った遠隔教育であるeラーニング最大手のネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)は、企業向けにパワーポイントなどから簡単にeラーニング用教材を作製できるソフトを開発、10日に発売する。社内で使う資料から安価に素早く教材を作れるのが特徴。景気の先行き不安から従業員への教育投資冷え込みも予想される中、利用の敷居を下げる。初年度に300社への販売を見込む。

 開発したソフト、eラーニング作成・配信ツールを使うと、パワーポイントやエクセルの資料をeラーニング用教材に簡単に変換できる。タイトルの大きさや位置などの調節も可能で、パワーポイントにある動画や図形をそのまま、eラーニング教材に利用できる。eラーニング教材への変換に必要な時間は約30分。
 導入した企業の従業員ら受講者は、ネットラーニングのホームページ上でIDとパスワードを入力すると受講画面にアクセスできる。ネットラーニングが作成し企業が購入した既製の教材と、自社で作成した教材とが同じ画面に表示され、好みや必要によって選択して受講できる。受講結果を人事担当者らが一括して管理できる。
 導入した企業は月額6万円の利用料に加えて、受講者一人当たり150円からのサポート費とコース運月費を支払うことが必要。月額利用料はコース数に限らず同額で、従業員らの様々な能力開発に向けて多様な教材を用意したい企業の利用を見込む。
 矢野経済研究所の調べでは、2008年度の国内のeラーニング市場は07年度比10.4%増の1481億円になる見通し。とりわけ、企業向けでは業種や業態、従業員らの需要に合わせた教材に対する需要が高まる見込みという。
 ネットラーニングは累計2718社(校)にeラーニングを提供、累計受講者数は256万人を超える。1300超の講座を持つが、企業が自前でも手軽に講座を設けることができるようにした。

(~国内eラーニング市場規模~ 図省略)