NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2008年(平成20年)10月16日 17面

SNS併用で効果高く
ネットラーニング 受講中に情報交換

 eラーニング最大手のネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)は15日、企業向けにeラーニングとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を組み合わせた新サービスの提供を始めた。受講中にリアルタイムで受講仲間を検索して質問し合ったり、情報交換したりすることができるサービスで、提供は国内初という。初年度300社の利用を目指し、2009年4月には個人受講者にも提供を広げる。
 新サービスでは、受講者がIDやパスワードを入力して開くトップページに、受講できるeラーニングの講座一覧や学習履歴と合わせて、SNSの各機能を表示する。SNS機能としては、掲示板や日記、メッセージの利用、プロフィールや写真の掲載、友人検索などを持つ。受講者はログイン記録などから同じ時間に学習中の同僚らを検索。学習メモを共有したり、用例や問題を相互に作成し合ったりできる。
 新人研修中の社員に対して、別の講座を受講している先輩社員がSNSを介してアドバイスすることができる。講座の成績や進ちょく状況を受講者間や受講者と上司あるいは人事部門の担当者との間で共有し、目標を立てたり、見直したりするのに役立てることも可能。情報漏洩(ろうえい)を防ぐため、SNSでつながるのは同じ企業内の利用者間のみにした。
 料金は既にネットラーニングのeラーニングを導入している企業は月1万円。SNSだけの利用も可能で、その場合は月5万円。
 新サービスにより、受講者間で刺激し合うことにつながるという。現在95%の講座の修了が高まる効果も見込まれるとして、同社のサービスを利用している累計2700社以上の企業に利用を働き掛ける。さらに09年4月からは、同社のeラーニングの個人受講者向けにSNSを無料で提供する予定だ。
 同社によると、企業では採用内定者を引き留める手段として、SNSの活用が広がっているという。

(~ネットラーニングのeラーニング+SNSのしくみ~ 図省略)