NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日経産業新聞 2008年(平成20年)12月1日 17面

中国人向け講座
日系企業の従業員対象

 eラーニング最大手のネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)は12月から、中国人向けにeラーニングを提供する。中国・上海にある日系企業の従業員を対象に、日本語学習やビジネスマナーなどを中国語で解説する。上海に拠点を構える日系企業は年々増えているため、1年間で100社の利用を目指す。
 開講するのは「二週間でゴール!ビジネス日本語入門」「日系企業におけるビジネスマナー」「日系企業におけるビジネスマインドと仕事の進め方」の3講座。すべて中国語で表示する。受講料は各コース一人あたり4,700円。企業ごとに申し込みを受け付ける。
 日本語入門は文字により単語や文型を学習させるほか、音声や口の動きを表したイラストで発音も身につける。ビジネスマナーや心構えの講座は接客方法や電話対応などを学ぶ。日本企業ならではの行動基準なども理解してもらうという。
 日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、上海の日系企業は毎年600社のペースで増えており、現在は約6,000社。日系企業は中国人従業員を積極採用しているが人材の入れ替わりも激しいため、比較的安価で自由に学習できるeラーニングは需要が見込めると判断した。将来は講座や提供地域の拡充も検討する。