NetLearning in News ~掲載記事一覧~

日本経済新聞  2002年(平成14年)4月10日  17面

C&Rとネットラーニング ネット研修事業で提携-

映像制作支援のクリーク・アンド・リバー杜(C&R)はインターネットを使った教育・研修事業(eラーニング)最大手のネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)と提携した。C&Rが支援する約八百の制作会社を活用、ブロードバンド(高速大容量)時代をにらんだ動画のeラーニング市揚を開拓する。

両社は近く主要な制作会社約十社を集めて研究会を発足。ネットラーニングは映像を教育コースに仕立ててネットに配信する方法や、双方向性を利用した個別指導のシステムやノウハウを提供。制作会社に必要な業務の流れを確認する。

夏には全国約八百社を対象に研修会を開催。実際の事例とともに各社に「ノウハウを伝え、本格的な受注活動に乗り出す。
制作会社の多くはすでに社員教育用ビデオの制作を手がけており、顧客企業にeラーニングヘの切り替えを働きかける。

eラーニングは社員や生徒が自宅などで好きな時間に受講できるのが特徴。数千人規模の企業研修では集合研修に比べ費用が半分以下で済むことから、米国を中心に市場が急拡大している。

ネットラーニングによると、米国の市場規模は企業向けだけで二〇〇三年に百十四億ドル(一兆五千億円)に達する見通し。
日本では二〇〇〇年時点の五十億円から、二〇〇三年には五百三十億円への拡大が見込まれている。

現在の画面構成は静止画像や文字中心だが、ブロードバンド化で説得力や臨場感を増す動画の利用が高まるのは確実で、ネットラーニングは映像制作会社と太いパイプを持つC&Rと提携して受注への対応力を向上。
C&Rは将来の有望市場に対応可能な制作会社を育成する。