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日経産業新聞  2002年(平成14年)11月19日
無料でネット対策講座 -医師国家試験-
メディカル・プリンシプル社 「過去問」や模試提供(1面)

医師の就職紹介や開業支援を手掛けるメディカル・プリンシプル社(東京・港、中村敬彦社長)は12月、医学生を対象にした医師国家試験対策の無料講座をインターネット上に開設する。

過去に出題された問題やその解説のほか、履修結果の分析などを提供する。初年度、五千人の利用を見込む。将来の自社サービスの利用者として囲い込むを狙う。

インターネット教育・研修事業(eラーニング)大手、ネットラーニング(東京・新宿、岸田徹社長)と提携、学習プログラムを開発した。

講座には1997年から2000年までの国家試験で出題された全1207問を収録した。問題は試験の科目構成にあわせて一般総論や臨床実地総論など6コースに分類、各コースごとに消化管・肝、心臓・内分泌など6分野に分けた。履修には58時間かかる。

更に50分間の模擬テストを用意、採点結果は6分野、5段階で評価、チャート図で表示する。成績が振るわなかった項目については弱点テストを自動作成する機能を設けるなどした。先輩医師などが質問に答える仮想サロンも設定した。

同サービスは医学部の4,5年生の利用を想定。メディカル・プリンシプル社のホームページ「民間医局」で会員を募集し、登録者にはIDとパスワードを交付する。

同社は現在のコンサルティング業のほか、医師向けの生涯教育事業を進める方針だ。

医師国家試験には専門の予備校が分野ごとの詳しい問題分析や対策講座などを設けている。料金は講座の内容や期間によって異なり、数万円から数十万円まで幅広い。