NetLearning in News ~掲載記事一覧~

フジサンケイ ビジネスアイ  2007年(平成19年)3月26日 25面

育児、介護、療養… 安心して休業できます

 育児休業中の社員を対象とした支援策を導入する企業が相次いでいる。インターネットを活用し職場との情報交換ができるようにするほか、休業期間に各種の資格を取得できるようにすることで、職場復帰への不安を解消するのが狙いだ。休業期間中も会社とコミュニケーションをとることのできる仕組みは、高齢化社会の進展で増加が予想される介護休業者や病気療養者らの復帰支援にも応用できるとして注目を集めている。

女性向け「ウィウィ」 掲示板で情報交換

 「育児休業で職場から取り残されるのでは」との不安を感じ、取得や出産をためらう女性は少なくない。
 そんな女性を応援してくれるのが、育児休業者支援サービス「wiwiw(ウィウィ)」。現在約220社が導入している。
 「仕事のブランクになると思われてきた育児休業も、発想を転換すれば、逆にブラッシュアップ(自分磨き)の期間になる」
 同サービスを企業向けに提供するウィウィ(東京都新宿区)の岸田徹社長はこう話す。
 同社では、会社との情報交換の場になる「企業専用掲示板」や企業の枠を越えて育児休業者同士が集まる「総合掲示板」などのコミュニティーサービスを提供。このほか、インターネットを通じて語学やパソコン技術などが学べる「オンライン講座」も実施している。
 もともとウィウィは、資生堂が2001年に社内向けに開発したサービスで、岸田社長が経営するネットラーニング(東京都新宿区)が今年1月に事業譲渡を受け、新会社での提供を始めた。
 会社側が利用者1人当たり月額6300円の料金を払い、休業者は無料で利用できる仕組み。
 なかでも、コミュニティーサービスは評判が高く、岸田社長も、「復帰する側も迎える側もお互いの状況が把握できているのでスムーズに職場に戻れる」と、その効果を指摘する。