NetLearning Press Room~過去の新着情報~
2006年秋期 基本情報技術者試験解答速報
講評
午前問題は、前半の問題において若干ですが考える問題や計算問題など解答に時間がかかる問題が増えました。
後半の問題は、新規の問題や他の試験で出題された問題がスライドしてきて少し増えたという印象です。前回と比較して、解答を得るまでの時間が少しかかる問題が増加したという点で、若干ですが難しく感じられる出題だったといえます。
午後問題は、問4の擬似言語、問5のシステム設計の問題は、標準的な出題でした。
プログラム言語では、初めて出題される文法が使用されるなど、難しく感じる出題があった反面、平易な問題もあり、言語選択によって難易が分かれた印象です。
問3は、かなり難しいテーマを扱った擬似言語で、詳細まで把握しようとした方は、苦労したのではないかと推測します。
【午前】
出題分野の内訳を分析しました。前回とほぼ同じ比率です。
| コンピュータ科学基礎 | 15問 | |
| コンピュータシステム | 21問 | |
| システムの開発と運用 | 14問 | |
| ネットワーク技術 | 7問 | |
| データベース技術 | 9問 | |
| セキュリティと標準化 | 7問 | |
| 情報化と経営・法制度 | 10問 |
計算・事例問題は、筆記具を使って少し図式を描いたりするなど、シミュレーション(試行)をおこなう必要があり、時間がかかる問題が平年よりも多めに出題されました。
コンピュータ科学基礎など前半の出題は、そもそも解答に時間がかかる傾向がありますので、あらかじめ立てた戦略どおりに進めることができた方が有利だったことでしょう。
知識を問う問題では、シリアルATAなど初めての出題もみられましたが、過去問題で基礎を固めた方にとっては、解答しやすい出題が多かったことでしょう。
午前の出題全体としては、少し解答時間の制御が必要な出題だったということで、平年に比べて「やや難」と判断しました。
【午後】
問4 擬似言語、問5 システム設計は標準的、後半のプログラム言語の問題は、CASLII をのぞいて、1問目は標準的、2問目はやや難と観察しました。CASLII は、2問ともやや易しい問題でした。
反面、COBOLやJavaは、近年の出題にはない新傾向の文法にまつわる出題となり、悩まされた方も多かったと推測します。
問1、2は標準的な問題、問3は少し難しいテーマの擬似言語の出題でした。問題にのまれないで、ループ変数の役割や遷移をプログラムを追うセオリーどおりにトレースできた方が有利だったことでしょう。
午後の出題全体としては、「平年どおり」と判断しました。
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【参考サイト】
情報処理技術者試験センター http://www.jitec.jp/
午前試験
☆:定番のテーマ ★:初出題テーマ、久々の出題、問い方がユニークな問題を含みます| 問題 | テーマ | 頻出 | 解答例 | 問題 | テーマ | 頻出 | 解答例 |
| 問1 | 基数変換 | エ | 問41 | 外部設計工程の論理データ設計 | ア | ||
| 問2 | ビット列の乗算 | ウ | 問42 | モジュール間やサブシステム間のインターフェースを検証するテスト | ☆ | イ | |
| 問3 | 論理演算 | ア | 問43 | 同値分割法によるテストケースの設計 | ウ | ||
| 問4 | 浮動小数点数 | ☆ | イ | 問44 | 判定条件網羅(分岐網羅)のテスト項目 | ア | |
| 問5 | 2の補数 | ☆ | イ | 問45 | テスト工程品質管理図 | ☆ | ア |
| 問6 | 演算の誤差 | ☆ | イ | 問46 | ファンクションポイント値の算出 | ア | |
| 問7 | 確率 | ウ | 問47 | オンラインシステムの障害対策 | エ | ||
| 問8 | ビット列の計算 | ウ | 問48 | システムの保守 | ☆ | エ | tr>|
| 問9 | 真理値表 | ウ | 問49 | プログラムの仕様と設計の情報を取り出す手法 | ウ | ||
| 問10 | 部分文字列 | ウ | 問50 | アプリケーションプログラムの初年度の修正費用の期待値 | ア | ||
| 問11 | 有限オートマトン | ウ | 問51 | IPアドレスからMACアドレスを取得する際に使用するプロトコル | ア | ||
| 問12 | 四則演算の式の表現 | ウ | 問52 | サブネットの分割 | ☆ | ア | |
| 問13 | リスト | ウ | 問53 | パリティチェック方式(垂直パリティ) | ☆ | ア | |
| 問14 | 2分探索法の比較回数 | ☆ | ア | 問54 | ATM交換機 | イ | |
| 問15 | ハッシュ法 | エ | 問55 | 回線利用率の計算 | ☆ | ウ | |
| 問16 | フラッシュメモリ | ウ | 問56 | インターネットにおける時間の同期を図るプロトコル | イ | ||
| 問17 | 論理回路 | ア | 問57 | LAN間接続機器 | ウ | ||
| 問18 | パイプライン制御 | ☆ | ウ | 問58 | データベースのスキーマ | エ | |
| 問19 | PCのクロック周波数 | ア | 問59 | 関係データモデルの用語 | エ | ||
| 問20 | キャッシュメモリのヒット率 | ☆ | イ | 問60 | 関係データベースの関係従属性 | ウ | |
| 問21 | メモリインターリーブ | ウ | 問61 | データの正規化 | ☆ | イ | |
| 問22 | 磁気ディスク装置の平均待ち時間 | ウ | 問62 | SQL文 | イ | ||
| 問23 | RAIDの機能 | ア | 問63 | カーソル操作 | エ | ||
| 問24 | シリアルATA | エ | 問64 | 暗号方式 | ☆ | エ | |
| 問25 | 有機ELディスプレイ | エ | 問65 | ディジタル署名の目的 | ☆ | ア | |
| 問26 | 記録用メモリの記録枚数 | ☆ | ア | 問66 | フィッシングの手口 | ☆ | エ |
| 問27 | ページ置き換えアルゴリズム | ウ | 問67 | セキィリティプロトコルSSL | イ | ||
| 問28 | マルチプログラミング環境のスケジュール方式 | ウ | 問68 | ソフトウェア管理ガイドライン | イ | ||
| 問29 | プロセスの状態遷移図 | ☆ | ウ | 問69 | OMGが標準化したUML | ア | |
| 問30 | スプーリング | エ | 問70 | 縦・横方向に情報をもつコード | エ | ||
| 問31 | クライアントサーバシステムにおけるRPC | ウ | 問71 | プロジェクト組織 | ウ | ||
| 問32 | 稼働率の計算 | イ | 問72 | ROE | エ | ||
| 問33 | 稼働率 | ☆ | ウ | 問73 | 後入先出法を適用した売上原価 | エ | |
| 問34 | フェールセーフ設計 | ア | 問74 | ABC分析 | イ | ||
| 問35 | 意思決定支援に利用する手法 | イ | 問75 | OC曲線(検査特性曲線)の意味 | ウ | ||
| 問36 | コンパイラの最適化 | ウ | 問76 | 管理図 | イ | ||
| 問37 | オブジェクト指向モデル | ウ | 問77 | 散布図 | イ | ||
| 問38 | Webアプリケーションサーバ | ウ | 問78 | 利益の算出 | ウ | ||
| 問39 | DFDの記述 | ☆ | エ | 問79 | デビットカードの決済方式 | エ | |
| 問40 | オブジェクト指向のサブクラス | ☆ | エ | 問80 | サイトライセンスの説明 | ア |
午後試験
| 問題 | テーマ | 設問 | 解答例 | |
| 問1 | ハードディスク装置の稼働率と総費用の検討 | a | ク | |
| b | カ | |||
| c | ウ | |||
| d | イ | |||
| 問2 | 関係データベース | 1 | ウ | |
| 2 | イ | |||
| 3 | エ | |||
| 4 | エ | |||
| 問3 | n元連立1次方程式の解(擬似言語) | a | ウ | |
| b | イ | |||
| c | オ | |||
| 問4 | タブ文字を展開するプログラム(擬似言語) | 1 | a | エ |
| b | ア | |||
| c | イ | |||
| 2 | d | ア | ||
| e | カ | |||
| 問5 | プログラム設計 | 1 | a | ア |
| b | キ | |||
| c | エ | |||
| 2 | d | イ | ||
| 3 | エ | |||
| 問6 | 各けたの数字が異なる4桁の目標数を推測で当てるプログラム(C言語選択) | a | ウ | |
| b | ア | |||
| c | ウ | |||
| d | エ | |||
| e | エ | |||
| 問7 | 更新指示に基づき、電話帳ファイルのレコードを追加、削除するプログラム(COBOL選択) | 1 | a | イ |
| b | イ | |||
| c | エ | |||
| d | カ | |||
| 2 | e | エ | ||
| 問8 | キーと値を1対1に対応付けて保持するクラス (Java選択) |
a | ア | |
| b | ウ | |||
| c | エ | |||
| d | イ | |||
| 問9 | 2語中にあるビット列を結合してレジスタに設定する副プログラム(CASLⅡ選択) | 1 | a | ウ |
| b | イ | |||
| c | オ | |||
| 2 | d | ウ | ||
| e | カ | |||
| 問10 | 対象文字列がパターン文字列で表現している条件を満足しているかどうかを判定するプログラム (C言語選択) |
1 | a | ア |
| b | オ | |||
| c | ア | |||
| d | イ | |||
| 2 | e | ア | ||
| f | カ | |||
| 問11 | 製造に必要な部品の個数を計算し部品注文ファイルを作成するプログラム(COBOL選択) | 1 | a | ア |
| b | オ | |||
| c | ア | |||
| 2 | イ | |||
| 3 | d | エ | ||
| 問12 | 図書の貸出しと返却を管理するプログラム (Java選択) |
1 | a | エ |
| b | カ | |||
| c | イ | |||
| 2 | d | ア | ||
| e | ア | |||
| 問13 | ビット列を別のビット列に置き換えるプログラム(CASLⅡ選択) | 1 | a | イ |
| b | ウ | |||
| c | ア | |||
| d | エ | |||
| 2 | ウ |