A社の事例　～個人情報保護研修～

◆A社データ　業種：商社　社員数：約2000人

背景

個人情報保護への取り組みが早かったA社では2000年にプライバシーマークを取得していました。さらに、2005年4月の個人情報保護法完全施行を控え、個人情報保護規定の従業員への徹底（＝研修）が緊急の課題としてあがっていました。

課題

個人情報漏えいで次々と大手企業が危機に立たされている中、とくに従業員研修の重要性を強く認識し、2003年末には同社内の行動規範を、すべての従業員へ徹底することになりました。2000名の従業員に対して集合研修を行うことは、スケジュール的にも予算的にも到底実現できるものではありません。短期間で2000人を対象に、しかも一人ひとりに徹底した研修を準備しなければいけない、という大きな課題をかかえていらっしゃいました。

ネットラーニング選定理由

2000人を対象に徹底した研修を実施するために、eラーニングという選択肢が必然的な結果として選択されました。いくつかのeラーニングベンダーが候補にあがりましたが、次の点から当社を選定していただきました。

研修の特長

1. 市販コースにA社独自の内容を付加
当社市販の「今日から実行！まちがえない個人情報保護」コースでは、個人情報保護についての一般的な学習が網羅されていましたが、それに加え、A社が独自に策定した社内規定や、A社の考える個人情報保護についても研修内容に盛り込むため、市販コースに１章分追加するカスタマイズを行いました。短期間かつ低予算で個人情報保護に関するトータルな研修を用意するというA社のご要望に沿うことができました。

2. アウトソーシングでA社担当部署の事務稼動を削減
ASPによるコースの提供、受講者の登録、受講期間中のサポート、受講が進まない方への促進、進捗管理報告、アンケート集計と、研修に関する様々な作業を事前にスケジュール化し、その実行をネットラーニングが代行しました。

3. 研修期間中の受講促進対策
研修期間中に受講進捗データを出したところ、進捗が芳しくない部門が判明しました。早速研修担当者の方と当該部署への促進策をお打ち合わせさせていただき、次のような対策を実施しました。
・ 進捗が芳しくない受講者への促進メール送信
・ 当該部署責任者への促進協力依頼

結果

受講者の満足度ならびに修了率は、いずれもほぼ100％を達成しました。
未修了者は特定できる状況になっていたため、個別に対応策を講じることで対応しました。

研修準備期間：2003年9月～11月（3か月）
研修期間：2003年12月から1年間

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