富士通変革への取り組み
IT企業からDX企業を目指し、全社カルチャー変革を始動しています。その1つが個人のパーパスを言語化する対話型プログラムであるPurpose Carvingのグループ全社員への展開です。全員参加型のカルチャー変革を推進する上で課題となった「組織横断した貢献は評価されづらい」という点を解決するため、プログラムに共感し、自ら手を挙げた各組織の推進者の貢献を可視化・賞賛する仕組みとして、オープンバッジの発行を開始しました。プログラム推進者は、オープンバッジの獲得を通じて、会社公認を得られたと自信につながり、社内での活躍のみならず、社外や商談への展開につながる後押しとなりました。
また現在、富士通ではジョブ型人材マネジメントを導入し、従業員自身の主体的なキャリア形成を支援していく方針を取っています。従業員が目指すキャリアを掴むために、自身のスキルや経験の証明として、オープンバッジの活用の範囲・規模を今後拡大していきたいと考えています。

富士通におけるオープンバッジの活用
1. Purpose Carving Organizer のオープンバッジ
Purpose Carvingの全社展開にあたり、プログラムに共感した各組織メンバーがOrganizerとしてファシリテーションをリードしています。そうした従来評価されづらかった組織活動・貢献を可視化し、賞賛するため、ドライバーであるOrganizerにバッジを授与し、その活動を会社として認め、受領者の推進力を高めました。

2. オープンバッジを活用した人材開発の取り組み
富士通では従来の企業主導でボトムアップ型の成長モデル・キャリアの考え方を見直し、組織に任せるのではなく、従業員主導のキャリアデザインにより、自らより良い生き方・働き方を考え、主体的にキャリアを形成するという意識・行動によって、成長スピードの向上を目指します。誰もが自身の成長とパーパス実現のために、自ら学び続けることを奨励し、イノベーション創出やカルチャー変革、アップスキリング・リスキリングに挑戦している人たちへの応援が当たり前になされる会社にしていきます。そうした価値・体験をオープンバッジの活用で実現し、オープンバッジを富士通の“未来を創る挑戦者の証”として、社会やお客様の課題に向き合い解決できるスキルや活動をオープンにアピールし、社内外の人材とつながることができたらと思います。

第1回オープンバッジ大賞 企業部門優秀賞 受賞
2023年11月に富士通は、オープンバッジの取組みで優れたものを選出し表彰する「オープンバッジ大賞」にて、企業部門優秀賞を受賞しました。受賞にあたっては、富士通のオープンバッジプログラムの、自律的なスキル形成・コミュニティ活性化を目指し、社員が主役となった組織文化を醸成するための新しい評価手法の位置づけが高い革新性があるとの評価を受け、また富士通のパーパス経営や社員のキャリアオーナーシップ支援のため、オープンバッジでスキルや活動を可視化することは、能力開発やエンゲージメント向上だけでなく、社外とのコミュニケーションにおいても有効であり、そうした有用性についても認められたことを嬉しく思います。

今後オープンバッジに期待すること
オープンバッジの発行がゴールではなく、発行がスタートでありバッジ獲得前後のエクスペリエンス向上が重要だと考えています。課題はありますが、富士通の変革を推進する上でオープンバッジの大きな可能性があります。その活用は富士通内にとどまらず、社外にも富士通の実践知を共有しその証としてバッジを展開していきたいと考えています。

富士通株式会社について
富士通のパーパスである “イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと” この実現に向けて、グローバルな社会に共感する力を高め、しなやかな変化を続け、価値の創造に取り組みます。
幅広い領域のプロダクト、サービス、ソリューションを提供し、約13万人の社員が世界100か国以上でお客様をサポートしています。